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不器用同士

第61章 いつもの下校のはずが…

「だから警察に『お宅の息子さんが狙われている可能性があります。安全な場所に住ませるために、息子さんをお預かりできないでしょうか』って言って私の家に住む」
「響警察の知り合いもいるのかよ…」
「どうする?」
「…」
「私が乗り気ならヤり放題」
「住む」
「じゃあちょっと待ってて」

「あ、足立?ちょっと協力してくれない?…大丈夫。簡単だから!!…うん。本人に許可取れてる…行ける?…よーしいい子だ!!じゃあ詳細はメールで…うん。バイバイ」

「はい。OK」
「すげー…」
「じゃあ城之内来たら準備だね」
「ああ…」

5分くらい待ってたら車が来たんだけど…

「リムジンかよ!!」
「響様。お久しぶりでございます」
「城之内久しぶり!!無理なお願いしてごめんね?」
「いえいえ。響様には我が主を助けて頂いた御恩があるので」
「ちょっとハッキングされてないか見るね」
「はい」

響はノートパソコンで何かしてた
うーん…何者なんだ…

「うん。OK。じゃあこの人の家に一旦行ってくれる?」
「このお方は…」
「小野聖です」
「小野様ですね。では住所を教えて頂けますか?」
「はい」

住所を教えて家に着いた
とりあえず3泊分の着替えと金とスマホを持って家族に東京行くことを伝えて車に戻った

「お待たせしました」
「いえ。では東京まで向かいます」
「お願いね〜」

車を走らせてからずっと響と話してた

「響の事は東京に行けば全部分かるのか?」
「うん。面白いよ」
「そうなのか?」
「小野様は響様とだいぶ仲が良いのですね」
「まぁ…」
「恋仲ですか?」
「…ノーコメで」
「あははっwもうバレてるような物じゃん!!w」
「あの…響はどうして城之内さんと接点持ったんですか?」
「使用人の私に『さん』は無用ですw響様は前から我が主、有栖川将吉(ありすがわしょうきち)が脱税している事を気づいていたのです。そして、警察が我が家に来る1ヶ月前においでになられました。そこで脱税の証拠を揉み消して頂きました」
「懐かしいね〜w」
「響様はなかなかの性格で我々に少々チップをねだりましてw」
「いいじゃん!学生は金が無いの!!」
「ですが1000万円は…」
「はぁ!?1000万!?」
「主が言い値で払うと言ってしまったので…」
「安くしたんだよ?本当はその10倍取ろ…貰おうとしたんだから」

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