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不器用同士

第11章 クラスマッチ2日目

「あのー…どうせ私に勝てないんだからやめて頂けませんかねぇ…」
「何だと!!」
「じゃあ先手譲りますよ…」
「行くぞ!!おりゃー!!」

たむこうはいきなり右手でパンチしてきたけど私はそのパンチを右手で受け止めてそのまま後ろに回り込んで拘束した
たむこうとは喧嘩慣れしてるから攻撃パターン読めるんだよねw

「離せ!!」

たむこうがバタバタ暴れるから自然と力が入ってしまう…

「痛てーよ!!怪力女!!」
「あっれぇ〜?私のこと男だと思ってるんじゃないの〜?w」
「うるせー!!」

そしたら後輩に見られたから私は…

「あ、図書室入ろうとしてた?ごめんねw入って大丈夫だよw」

いつもの声よりワントーン上げて営業スマイルで後輩を図書室に入れた

「気持ち悪」
「ああ、自分でも思ってるよ。で、満足したか?」
「離せよ…」
「はいはい」

「おりゃー!!」

今度は蹴り
足を掴んでさっきの仕返しのつもりで押した

「うわっ!!何すんだよ!!」
「さっきの仕返し。それより図書委員の仕事あるんだろ?図書委員長様ー」
「チッ…」

喧嘩はあっさり終わって、たむこうは図書室の隣の部屋で図書委員の仕事をしてた
私は聖の所に行った

「あー、疲れたよー」
「アイツ弱かったなw」
「え、見てたの?w」
「少し」
「まじかーw」

また面白そうな本を探すことになってブラブラしてたらたむこうが長机の椅子を3つ使ってベッドにして寝てた

「ね、たむこう寝てるよw」
「行ってみるかw」

私達は音を立てないようにギリギリまで近づいた
そしたら聖が私を押してきた
これも重力のせいで私がたむこうの上に乗りそうになった

「何してんだ化け物!!」
「わざとじゃないから!」
「ふざけんな!」

私はたむこうのパンチをかわして聖の後ろに隠れた
聖は思いっきり驚いてた
私も冷静になったら驚いた
私からこんなくっついたこと無いもん

「あ、ごめん…///」
「…おう」

こんなことをずっとしてた
そしたら父親からメールが来た

[今日帰る]

「はぁ…」
「どうした化け物」
「パパが帰ってくるって」
「嫌そうだな」
「そうだね。保護者には及ばないけどそれなりに嫌いだよ」

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