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不器用同士

第72章 準備とお誘い

「おう。ちょっと頑張るw」
「楽しみにしてるよw」

いつも通りスーパーに行こうと思ったんだけど今日の響の服装はいつもと違った
ぶかぶかのパーカーにショーパン。ニーハイとスニーカーでいつもの可愛さより元気さが見えた
これはこれでいいなw

「じゃ、行こっか」
「おう」

「私玉ねぎ多めがいい」
「えー…じゃあ人参少なくしろよ」
「聖ってガチで子供じゃんwピーマンと人参ダメなんてw」
「響だって好き嫌い激しいじゃねーかw」
「そうだけどさー…」
「ほら、次行くぞ」
「はーい…」

とりあえず飯の材料買って野菜炒めと味噌汁作った

「…ど、どうだ…?」
「…聖…」

不味かったのか…!?

「めっちゃ…」

そんなに不味かったのか!?

「美味しい!!」
「よっしゃ!!」
「必要最低限の料理できるようになったじゃん!!」
「響のおかげだw」
「そこまで詳しく教えてないけどねw」
「響の作る所ちゃんと見てたからなw」
「あー…マジいい男だわ…」
「っっ!?///」

ちょっと待て
今俺の株上がったよな
ガチで嬉しいわ


「聖、ご飯終わって片付けしたら歌の練習ねw」
「ああ」

皿洗いし終わって俺は響のピアノの前に立たされた

「原曲聞いたことある?」
「まぁ…でも覚えてない」
「この曲がシンデレラをモチーフにしてるって事は?」
「初耳」
「分かった。とりあえず両パート歌うわ」

響はピアノで弾き語りしてた
やべー…よく頭ごちゃごちゃにならないな…

〜♪

「思い出した?」
「ああ。確かにシンデレラだな」
「聖は私の王子様だからw」
「…あっそ…///」

絶対俺が照れる言葉使ってる…

「じゃあ聖パートを歌うね」

〜♪

男のキー出るのもすごいよな
響は1番まで歌った

「サビの前とサビの後半は聖が主旋律だから歌えるかな?」
「…おう」
「ゆっくり弾くね」

〜♪

「うん。だいたい合ってるじゃん」

良かった…

「じゃあ私がもう1回歌うからその後聖歌って」

〜♪

やっぱ響は歌上手いなー…

「じゃあ聖行ってみよう!」
「おう…」

〜♪

「うん!さっきよりいい!」
「良かった…」
「ちょっと荒療治だけど私もハモるね」
「はぁ!?」

え、そんなに歌ってない…
てか自分の音程で精一杯なのに響も入るのか!?
絶対こんがらがる…

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