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不器用同士

第72章 準備とお誘い

「まぁやってみよ?」
「あ、ああ…」

〜♪

難しい…
つられる…

「聖サビからキツくなったね」
「まぁな…」
「もう1回聖だけで歌うか」
「おう…」

プルルル…

「あ、ごめん、電話出るから待ってて?」
「ああ」

「あ、足立!どうなった?…あ、うん…ちゃんと説明したのね…分かった…あとさ、私の家に迎え来て…そうそう。住所はメールで送る。じゃあね」

足立…
ああ…警察の…

「聖、今日にでもこの家に住めるよw」
「マジか!!」
「とりあえず今日は教科書と服だけ持ってきて」
「何回かに分けて持ってくるのか」
「そゆことーw」

ピンポーン…

「足立かな?はーい。ちょっと待ってー」

足立って奴仕事早いな…

「帰れよ!!」
「響?」

そこには泣いてる響と知らない女がいた

「響、何があった」
「っ…ごめん…」
「あなた、響の彼氏?」
「…誰ですか?」
「私は響の母です」
「…あんたが…」

何で今更母親が出てくるんだよ…

「響、会いたかった」
「俺は会いたくなかった!!」
「だけど母親が娘に会いたいと思うのは普通だと思うわよ?」
「13年会わなかったくせに何が普通だよ!!母親面すんじゃねーよ!!」
「…」
「何で黙るんだよ!!言えよ!!浮気相手の方が良かったって!!」
「…響のパパは単身赴任であまり家に帰ってこなかったでしょ?だから寂しくてつい…」
「今のあんたの男に娘を育児放棄して会ってたのか!?」
「…私は響に酷い事をしたから響に会えなかったの…」
「ふざけんなよ!!」

気づいたら俺はキレていた

「え…?」
「あんた、何で響が泣いてると思ってんだよ!!」
「…」
「たった5年でも響にはあんたとの記憶が少しはある。その時が楽しかったから響は泣いてるんじゃねーの!?娘に好かれているくせに娘を見ないあんたは最低だ。響にこんな対応されて当然だよ!!」
「…」
「俺はあんたの事とか全く知らねーけど、何でここに来たんだよ」
「…奏也から聞いたのよ…響が男嫌いの事…それって私が響を」
「もういい!!帰れ…帰れよ!!」
「響…私があの人といたせいでトラウマに」
「帰れって言ってるだろ!!」

響は母親を殴ろうとしてた

「響!!それ以上はダメだ!!」
「何で!!」
「殴っても変わらないだろ!!」

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