テキストサイズ

不器用同士

第74章 お歌の練習♪

「本当にピーマンと人参だけじゃねーか!!」
「騒がないでよ。バレる」
「…おかずが青椒肉絲とピーマンの肉詰めと人参の肉巻きしかない…」
「ま、行動によってメニュー変えるよ」
「マジかよ…」

俺はピーマンを恐る恐る食べてみた

「苦っ…」
「しょうがないな〜」

響は俺のピーマンを箸にとり

「はい、あーん♪」

これは…食うしかないよな

「苦っ…」
「もう…早く食ってよ。後10分だよ?」
「マジかよ!!」

俺は急いで食った

「ご、ご馳走様…」
「じゃあ行こっか」
「おう…」

放課後になって俺と角谷も召喚された…

「じゃあ今日は皆で歌う『Dancing stars on me!』を歌おうか。まず1番から」

〜♪

「えーっと…花梨ちゃん以外は2番聞いててくれる?」

全員肯定してた

「響ちゃん、花梨のどこがダメだった?」

どこもかしこもだ

「とりあえずピアノに合わせてくれる?」
「え!?響ちゃんピアノできるの!?何か弾いてよ!!」

歌えよ

「じゃあ1曲だけね?」

演技とはいえ響は優しすぎる
だけど上げて落とすのは忘れてないなw
響が弾いたのは『革命のエチュード』だった

〜♪

周りも驚いてた

「じゃあ終わったから歌おうか♪」
「響ちゃん凄い上手いじゃん!!他にも何か弾いてよ!!」
「…歌わないの?」
「でも花梨響ちゃんのピアノ聴きたいもん!!」

はぁ…

「花梨、練習しないなら俺帰るな。練習見に来ただけだし」
「ごめん!!ちゃんと練習する!!」

本当に帰りたい
響と2人で帰りたい

〜♪

響が嫌そうだけどちゃんと教えてる
俺は『サンドリヨン』を聴いていた

「…もう1回歌ってくれる?」
「え?また?」
「うん。もう1回」
「しょうがないな〜♪」

バキッ!!

あーあ…
また響の文房具がお亡くなりになった
ごめんな文房具
全てはあのビッチが悪いんだ
響は悪くない

「響ちゃん、シャーペンどうしたの?」
「…前からヒビ入ってたから壊れちゃったのかも。歌おうか」
「うん♪」

〜♪

あー…
響が全く笑ってない…
素人の俺でも分かる
弾き方と音が変わってる…

「花梨ちゃん?さっきと変わらないんだけど…難しいかな?」
「響ちゃんの教え方あんまり分かんない」

何を言っているんだこのビッチは!!
こんなに分かりやすいんだぞ!?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ