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不器用同士

第78章 体育の授業

今日から車登校になって楽なんだけど…

「何でまたリムジン…?」
「他の車が良かったですか?」
「ちなみに他は何があるんすか?」
「フェラーリのスポーツカーですね」

どっちにしろ目立つじゃねーか…

「あ…はい…」
「じゃあ帰りフェラーリがいい!」
「かしこまりました」

また騒がれる…
泣くぞおい…
もう学校だし…

「では響様行ってらっしゃいませ」
「行ってくる!帰りもよろしく♪」
「仰せのままに。では失礼致します」
「ばいばーい」

「響が小野と車登校だと…?」「てか何でリムジン…?」

あー…うるせー…
俺も慣れてないんだから静かにしてくれ…

「おい響!何でリムジン乗ってるんだよ!」
「阿部…空気読んでよ…聖死にそう…」
「あ…悪い…だけど気になるからさ…」
「じゃあ教室で」
「おう」

響side

電車だと盗撮されるからと思って車登校にしたけどリムジンだからダメだったか…
てか周りからの視線が痛い…
こりゃ教室行ったら…

「響何でリムジン!?」「めっちゃすごかった」「誰あの人!」「てか何で小野と車登校?」

おう…

「まぁ…知り合いの車に乗せてもらっただけだよw…めんど…(ボソッ」
「そうなのかー」
「てか次体育だから着替えなきゃ。また後でね♪」
「はい///」

全員ぴったりそろうとか気持ち悪い…
手早く着替えて体育館に行った

「今日はバスケだ。女子と男子に分かれてそれぞれ試合してくれ」

イライラしてるから本気出すか…

聖side

響イライラしてるよな…
盗撮されるから車にしたのに目立つから…
てかあのパーカー可愛い
この学校は身だしなみうるさくないから体操着とかも自由
だから響が余計可愛く見える

ピー!

女子始まったか…
え…
響めっちゃ上手い…
普通にスリーポイント入れてるし…
ほぼ1人でバスケしてる…
てか驚きすぎて男全員試合せずに響を見てる

「おい男子始めろ!」

柴崎うるせーよ
仕方なくバスケした
響に対抗して俺もスリーポイント入れた
バスケ部幽霊部員舐めるなよ…

「先生!小野と響勝負させてみてくださいよ!」
「「はぁ!?」」

黒崎…何を考えている…

「小野と響!1シュート1点で5点先取だ。始めろ」
「「はい…」」

何で…

「絶対勝つ」
「それ俺のセリフ」

俺達はパーカーを脱いでコート外に投げ、試合が始まった

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