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不器用同士

第79章 動画撮影

撮影が始まった
響は慣れてるようでもう準備万端な感じだった

「皆さんこんにちは♪〇〇県立相田高校の樋口響です!今回は相田高校で行われるコンサートの告知でこの動画を投稿する事になりました!」

こんな感じでずーっと続いてた

「男装したり、コスプレもして歌います♪コスプレは初音ミクともう1人!よっ!!」

ジャンプして動画が一旦終わった
あー、編集するのか…

「コスプレもあるコンサート、興味ある人は見に来てみてください♪Twitter、インスタではこの動画にはない画像があるので概要欄にURL貼ってあるのでそこから飛んで見てみてください♪それではコンサートで会いましょう!バイバーイ!!」

「あー…疲れたー…」
「すげーなw」
「やっぱカメラ慣れないなw」
「そんな顔してなかったw」
「演技ですからwほら、次はイケメンの歩くシーンだよ」
「はーい…」

マジだるい…

「ナイト君、君の顔は出ないから背筋伸ばしてかっこよく歩きなw」
「そのかっこよくが分かんねーんだよ…」
「台本には俺がカメラに近づく感じに歩くから…ナイト君は手をポケットに入れて斜め上を見て歩いてから立ち止まって軽くカメラ見てニヤッと笑いなw」
「…笑うのか」
「花梨ちゃんに笑えたんでしょ?w演技だよ。演技w」
「チッ…やればいいんだろ…背筋伸ばして手突っ込んで斜め上で歩いてカメラ見て笑うんだろ…」
「だいぶざっくりした説明だねw」
「聖、家でご褒美あげるね♪」
「行ってくる」

いつも思う…
単純すぎる…
とにかく行かねーと…

響side

聖はカメラ苦手だから超心配なんだけど…

「角谷蓮だよ。動画見てる女の子達、俺の事見に来て?ドキッとさせてあげる♪」

このセリフを言ってる途中に聖が蓮くんの後ろを歩いてカメラに不敵な笑みを見せる
本当に大丈夫かなぁ…

コツコツコツ…

え…
誰…あれ…
いつもの聖の表情じゃない…
超…かっこいい…
しかもちゃんと笑えてる…

「やっぱカメラ慣れねーな…」
「…」
「響?」
「え!?」
「何かあった?」
「え…いや…その…」
「ん?」
「何か…いつもの聖じゃなくて驚いて…」
「あれだけ他の女の前で演技したんだ。セリフ無いならこれくらい楽勝w」
「マジでかっこよかった…///」
「おう…///ほ、ほら、早くメイクとかして来いよ///」
「うんw」

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