テキストサイズ

不器用同士

第83章 動画投稿!?

響side

「聖起きろー!!」
「…ぁと5分…」
「そうか…」

私は聖の近くにシンバルを持ってきて思いっきり叩いた

「うわっ!!」
「早く飯食って」
「は、はい…」

聖side

お、怒ってる?
早く食わねーと…

「今日城之内来れないって」
「電車か…」
「帰りもだから」
「はい…」
「行くよ」
「お、怒ってる…?」
「いや、これからどうしようかと…」
「これから?」
「ほら」

響はTwitter見せてきた

「あ…はい…マジかよ…」
「はい、マスク」
「そうだな…」
「ま、聖はいらないようなものだけど一応ね」
「ああ…」

電車に乗ったら隣の男が友人らしき人と

「何だこの子めっちゃ可愛い!!」

チラ見したら響だった…

「はぁ…」

で、隣の女は友人らしき人と

「え、この角谷蓮って人めっちゃかっこいいんだけど!!」
「えー、隣の顔出ししてない方がかっこいいよ!!」

俺か…

「はぁ…」
「聖、あんま顔に出さないでよ。マスク越しに分かるよ?」
「あ、悪い…」
「でもモザイクしてもかっこいいって伝わるって凄いな…流石聖」
「あれはメイク室にぶち込まれたから…」
「ステージ後はワックスとかしないとだねw」
「俺出来ねーよ…」
「最初の2週間くらいは私がしてあげるよ」
「助かる…」
「学校嫌だな…絶対めんどい」
「そうだな…」
「演技頑張って」
「マジかよ…」

泣きたい

「学校ではマスク外していいから」
「分かった」

駅に着いたらそれはそれは凄い数の男女がいた…

「おい、樋口響だぞ!!」「マジスタイルいいな!!」「可愛すぎる…」

響の名を口にするな…

「響先輩!!一足先にサインください!!」
「ごめんね。1人だけって出来ないの…」
「あ…そうですよね…」
「サイン欲しがってくれてありがとねw」
「は、はい///」

Nice Smile
可愛い
可愛すぎる…
誰だか知らねーが照れるのは大いに分かる
何であんなに可愛いんだ…

「聖、行くよ」
「おうw」

学校に行ったんだが入れなかった
一般人が大量にいて玄関に行けなかった…

「おい、来たぞ!!」

その一声を皮切りに人が寄ってきた

「君が響ちゃんだよね!?」「やっぱ本物はいいな!!」「制服姿も可愛い!!」

などの声が上がった
響の方を見たらちょっと迷惑そうな顔をしていた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ