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不器用同士

第14章 ドキドキな夏休み

私達は自転車置き場で話してた

「ごめん」
「何が?」
「さっき取り乱したから」
「ああ…」
「最近寝れてないんだ」
「そうか」
「やばいよね。同じ苗字ってだけで過呼吸とか…何なの…これ…」

聖が手を伸ばして私の頬をそっと拭った

「泣いてる。大丈夫か?」
「え…ごめん…もう…大丈夫」
「あ、悪い。肩貸して」
「え?まぁ、いいけど…」

私の頭には?がぐるぐるしてた

聖は私の肩を支えにして蚊に刺された自分の足を掻いていた

「え…刺されたの?」
「ああ…」

聖は刺された所を見せてきた
そこは赤く腫れていた

「ホントに蚊に刺された?めっちゃ赤いけどw」
「俺いつもこうなる」
「まじかw私全然刺されないよw」
「まじか」

私のスマホが鳴った

[何してる。早く帰ってこい]

「っっ…ごめん、帰らなきゃ」
「そうか」
「また一緒に勉強しよw」
「ああ」

私達はそれぞれ帰った

「遅い」
「あ、ごめん。勉強してたら時間気づかなくてさ」
「もう飯だ」
「はーい」

やっぱパパには逆らえないや…

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