テキストサイズ

不器用同士

第19章 花火の日の午前1時

「はぁ…何で私がこんな目に…初デートがぁ…てか飯も食えねーし…マジふざけんなよ…」

唯一の救いが個室だったんだ
これなら聖と二人っきり♪
あ…田村いたな…クソ…チビのくせに…
田村来んなよ…
「誰が化け物のいる所に行くか!!」って言ってくれねーかな…

ずっとたむこうへの悪口ばっか言ってたw

〈これから行っていいか?〉
《いつもよりブスだけど大丈夫?》
〈気にしてない〉
《男は顔より胸だもんなw》
〈まあな〉
《田村呼ぶの?》
〈ああ〉

呼ぶんだー…
まぁ私は聖優先だからいいけどさ…
聖に会えるだけありがたい

《何時くらいに来る?》
〈1時くらい〉

今12時だから余裕あるね

《分かった》
〈部屋どこ?〉
《309号室。個室だよー》
〈り〉

聖side

あいつ俺だけに来て欲しかったのか?
無理に決まってんだろ…個室で女と2人とか…


私は聖が来るまでに髪をとかして、病院着の紐をきちんと締めて待ってた

午後1時を少し過ぎた頃に聖とたむこうが来た

「化け物が入院かよw日頃の行いが」
「悪い…まだ本調子じゃないんだ…」

私は痛みがまだ収まってないのをひたすら隠してた

「あ、ああ…」

私が具合悪いのを見てたむこうは拍子抜けしてた

「大丈夫か?」

聖が心配してくれた///

「そこまで酷くないよw(めっちゃ痛いわ…)」
「そうか」

聖side

笑ってるけど絶対我慢してるよな…
顔色悪いし…
何でだよ…


たむこうが驚きの一言を発した

「このベッド広いから3人で寝れるくね?」

普通の布団のサイズですけど?
まぁ面白そうだからいいか

「私点滴あるから1番端がいい」
「俺化け物の隣になりたくないから1番端がいい」

つまり、私の隣は聖なのね!!
たむこう、ありがとう!!お前良い奴だな!!

「たむこう、私落ちそうだからギリギリまで端に行って」
「お前が太ってるからだろ」
「ふざけんな!!っ…は…」
「本当に大丈夫か?」
「…大丈夫だよw」

ただ…私と聖向かい合わせで寝てるから聖の顔と超至近距離
それにベッドから落ちないようにするために聖に抱きついてる感じになる///

「な、何かごめん///」
「別に」
「…///」

これ以上はダメだ…死んでまう…

「たむこう、そろっと下りてくれ。キツい」
「…分かった」

たむこうはすぐ下りてくれた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ