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不器用同士

第19章 花火の日の午前1時

聖side

バカの提案でベッドに寝ることになった…
しかも真ん中
それにあいつと向かい合わせ
顔近いし、くっついてる
あと…少しでも目線ずらすと…谷間が見えて困る…

こいつずっと顔赤いな
くっついたりしてるからか
早く離れたい…
俺も女とこんなくっついたこと無いから恥ずい…

そしたらあいつが田村に下りるように言った
助かる

「早く下りろ」
「あ…ごめん…っ…」

絶対無理してる
意味わかんね…

「大丈夫か?」
「あ…大丈夫!!」
「無理しないで寝てろ」
「…分かった」
「じゃあ俺達帰るわ」
「え…」
「ん?」
「あ…ごめん!!…来てくれてありがとw」
「早く治せよ」
「…うん」
「じゃあ帰るわ。行くぞ」
「そのままずっと寝てろ化け物!」
「うっさ…い…お前は帰れ!…っ」
「じゃあな。暇だったらまた来る」
「うん。ありがと」

何でちょっと泣きそうな顔してるんだよ
俺はお前が休めるように帰るだけじゃねーか…


響side

帰っちゃった…
でも来てくれたからいいか…

あ…聖スマホ忘れてる…
渡さなきゃ


聖side

あ、スマホ忘れた
戻るか

「スマホ忘れたから先帰ってろ」
「はいはい」

えっと…309号室だったよな…

…ん?あれってまさか…

「あ…見つけた…良かったー…っ…」
「おい…何してるんだよ」
「もう…っ…帰るから安心してよw…は…」

こいつもう倒れそうじゃねーか…
ホントめんどくせー

「行くぞ」
「え?…ああ…うん」

「心配させんな」
「え!?」
「何?」
「いや…なんでもない」

俺は病室まであいつを送った

「早く寝ろ」
「ご、ごめん」
「…サンキュ」
「え?」
「スマホ。キツかっただろ」
「でもスマホ無いと聖が困るでしょ?」
「別に…」

何でここまで俺の事考えるんだよ…

「帰るわ」
「…うん」
「…次は1人で来る」
「え!?…ありがと///」

いつも男みたいな癖に…
何で俺の時だけこんな顔するんだろうな…

「次来る時はもうちょい元気になってろ」

俺はあいつの頭に手を乗っけた

「う、うん///」

これもダメなのかよ…
女ってめんどくせーな…
さっさと帰るか

「帰る」
「うん。ありがとね」
「ああ」

響side

怒ってたよ…ね?
何か悪いことしちゃったな…
でも…次1人で来てくれる///
絶対治す!!

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