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不器用同士

第19章 花火の日の午前1時

入院から2日経った

〈これから行っていいか?〉

キタ━(゚∀゚)━!

《いいよΣd(≧∀≦*)》
〈り〉
《何時くらいに来る?》
〈行こうと思えば15分で行ける〉
《車で来るの?》
〈いや、イオンにいるから〉
《なるほど》

確かにイオンまで15分くらいか…

《でも30分後くらいに来てくれるとありがたい》
〈り〉

とりま身だしなみ整えないと…
ま、パッと見寝癖ついてないからアイロンはいらないね

結局準備は10分くらいで終わった
聖が来るまでの時間がめっちゃ長く感じるわ…

「来たぞ」
「ありがと!!」
「前より元気になったか?」
「完全に治ってないけど前より元気だよ!」

聖side

本当に元気そうだな
だけどまだ顔色悪いし…痩せたか?

あ…

「寝癖ついてるぞw」
「え!?どこ!?」
「動くなよ」
「え!?」
「動くな」
「はい」

俺はあいつの寝癖を直した

「動いていいぞ」
「あ、ありがと///」
「ん」

響side

聖が私の寝癖直してる!?
マジ恥ずい///
絶対照れてるのバレてるよね…どうしよ…


聖side

こいつの顔コロコロ変わって面白いなw

「お前痩せたよな」
「え、そう?測ってないから分かんない」
「多分痩せた」
「病気で痩せるのは嬉しくないなw」
「確かに」
「座れば?」

あいつは自分の隣を叩いてた
つまりベッド
俺一応男なんだが…

「聖?」
「あ、ああ…」
「ねぇ」
「ん?」
「私が花火行けなかったから怒ってる?」
「いや別に」
「ずっとあっち向いてるから怒ってるのかと…」

病院着が困るんだよ…

「いや…怒ってはいない」
「じゃあ何で」
「…んだよ…」
「え?」
「…胸が…見えるんだよ…」
「え!?ご、ごめん!!///」
「…ああ…俺も悪い…」

知り合いの谷間とかブラとか見るのは気まずい…
しかも1番仲良い女
あと…でかいんだよな…

「…さすがEだな」
「まぁ…ワイヤー無くても谷間あるし…」
「天然?」
「天然です…」

もっと話逸らしたいけど話題が無い…
これ以上気まずくなるのはまずいから帰るか…

「俺帰るわ」
「え?…」
「帰る」
「…行かないで」
「…俺一応男だぞ」
「そうだね」

こいつ何も分かってねーな…

「はぁ…まだ帰らないことにした…」
「ありがと!!」

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