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不器用同士

第23章 1個上のバカと車で廃ホテルに…

「お前は黙ってゲーセンまで運転してろ」
「は、はい…」

チンピラもどきを黙らせるってすげーな…
てか殺気が…

ゲーセン着いてからもあいつの殺気は収まることを知らなかった
こいつが歩くだけで歩行者は端によるし、子供連れの家族は家に帰ろうとしてた

「敦志、確率機でデカいぬいぐるみ2つお前の金で取れ」
「いい加減に」
「あ?」
「…はいはい」
「聖」
「ん?」
「私ってそんなにキレてるように見える?」
「見えない。演技だろ?」
「やっぱバレてるねwま、しばらく敦志の金使うか」
「俺との対応雲泥の差だなw」
「じゃ、プリクラでも行きますかw」

無理無理無理無理!!
写真とかマジで無理!!

「無理か…じゃあスマホで失礼」

自撮り慣れてるな…
一瞬で撮られた…

「消してくれ…」
「嫌だよ。敦志に『聖だけ罰ゲーム無いのかよ!!』とか言われたらめんどくさいもん。あと、聖と一緒に写真撮りたかった」
「はぁ…」
「悪いな。ここは譲れないwじゃ、私もUFOキャッチャーしてこよー」

一応着いて行った
そしたらこいつすぐ設定ミスとか処分台見つけてフィギュアとか300円くらいで取ってた

「敦志、取ったか?」
「金が無」
「ふーん?…まだ5000円あるじゃん」
「え!?何盗ってるんだよ!!」

こいつスリ師になれるんじゃねーの?
俺にも見えなかったぞ…

「じゃあ1000円くれ。取るから」
「…」
「全額取るぞ?」
「…はい」

あいつは1000円もらったくせに100円で確率機でデカいぬいぐるみ取ってた…
残りは他の確率機で消費してた

「「…」」

こいつ…敦志のも合わせてデカいぬいぐるみ5個、フィギュア4個、小さいぬいぐるみ8個も取ってた…

「これ…いくらかかったんだ?」
「敦志からもらった1000円いれたら…4000円くらい?」
「こんなにいるのか?」
「お気に入り以外は転売。絶対プラスで返ってくる」
「敦志、帰るぞ」
「…はーい…」

なんやかんやで公民館に帰ってきた

「敦志、さっきのパフパフのページ切らせてもらうぞ。燃やす」
「おいやめろやめろ!!」
「燃やす」
「はぁ…」

俺はあいつの耳元で「後で取り返してやる」って言った

「ん、それならいいよ。帰るよ」

響って金取る極意知ってるんだな…
とりまお化け屋敷行った

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