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不器用同士

第118章 またまたピンチ!?

聖side

「…首の跡…気になってただろう?」
「ああ…」
「…小野…君が私の首を絞めたんだ」
「は…?俺が…?」

俺にそんな記憶は無い…
しかも神代さんの首を絞める理由が無い…

「看護師から聞いた…響が自殺未遂した事」
「…」
「だから過呼吸になったんだな…」
「…過呼吸…」
「そこも記憶が曖昧か…」

俺はどこまで覚えてるんだ?
運ばれて、手術の状況を医者に聞いて、寝てる響を見て…
あれ…?

「少し休むか?」
「響を1人にできない」
「…過呼吸になったなら家で少し休んだ方がいい」
「…そう…だけど…」
「色々あって疲れてるだろう。送るから帰りなさい」

帰りたくない…
けど…
また過呼吸になって迷惑かける訳にはいかない
…首…絞めたからな…

「ごめんっ…っ…」
「小野?」
「…俺っ…響が入院するの怖くて…っ…響が入院してるの見るの…3回目だから…っっ…」
「…響はその事を私に報告しなかった」
「ぇ…」
「だから最初小野が過呼吸になったのが分からなかった」
「俺はどうなってたんだ…?」
「…『響を殺す奴殺す』と言っていた」
「っっ!?…俺が…?」
「ああ…」

俺が神代さんを響の事殺す奴と勘違いした…?
神代さんは響を殺すはずないのに…

「俺…本当に人殺すかも…神代さんにこんな事するなら…他の人にもっ…」
「今日休んでからその事は考えなさい」
「…分かった…」
「…響が悲しむ事はするなよ?」
「分かってる…」

結局その日は寝れなくて次の日学校を休んだ
響と一緒じゃなきゃ学校なんか行きたくない…

ピーンポーン…

何だよ…
イラつくな…

「…何?」
「小野、大丈夫か?」
「神代さん…」
「上がっていいか?」
「ああ…上がれよ」

「角谷から聞いた。学校を休んだそうだな」
「…響いないと…学校行きたくないからな…」
「なら頑張って治してもらわないとなw」
「ん?…神代さん…今日会社じゃねーの?」
「仮病使ってサボった」
「あはははっ!!www神代さんもサボるのかよ!!www」
「いつまでも社畜でいたくないんだw」
「えー、神代さん仕事できるのにw」
「だからたくさん仕事が来るんだ…」
「ブラック企業だw」

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