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不器用同士

第124章 新たなトラブル

響side

「響さん、数学の課題でわからないところがあるので教えてもらっていいですか?」

次の日登校したら、誰だっけ、この男子…
あ、宮内くんか。普段話さないから忘れてたw

「あー、ここね。結構難しいけどこの公式とこの公式使えば解けるよw」
「あ、ありがとうございます!」
「どういたしましてw」

疲れてるのに話しかけるなよ…
何でこんなに男は面倒くさいんだろう…
先生に聞けばいい話だろ…

「響、今の男誰?💢」
「ただのクラスメイト〜」
「なんで寄ってくるんだよ…💢」
「聖にも寄ってくる頭の足りない女いるけどね」
「本当に面倒くさい…」
「帰ろうか」
「そうだな」

次の日

「響さん、少しいいですか?」
「何?」

宮内か…
面倒くさい…

「ここではうるさすぎるので、空き教室行きましょう」
「え、うん…」

なんだこいつ

「響さん、僕のこと好きですよね」
「…は?」
「だから、僕のこと好きですよね」
「…何で?」
「だって僕がこんなに響さんのこと好きなんですから響さんも僕のこと好きですよね?」

どゆこと?
私の頭ついにバグった?

「えーっと…好きになってくれるのは嬉しいけど、私は宮内くんを恋愛対象で見たことないかな…」
「それも照れ隠しの嘘ですよね?」
「は?」
「本当に可愛い。僕の彼女は本当に可愛い…」

何だこの勘違い野郎
頭おかしいんじゃねーの?

「あの!私彼氏いるから宮内くんと付き合え」
「僕が彼氏ですよね?」
「…まず、今日まで話したことないのに付き合えないよね」
「視線で会話してたじゃないですか!」

視線で会話!?
理解不能なんだけど!?
聖助けて…

「響さんに付きまとってる男は全て排除しますね」
「は!?」
「だって響さんは僕の彼女なんだから他の男が寄らないようにしないと…辛かったですよね…彼氏なのに察してあげられなくてすみません」

そう言って私を抱きしめようとしてきた

「響!!」
「聖っ!!」
「てめぇ響に何やってんだよ!💢」
「まずは小野聖からですね。1番付きまとってるので」
「響、逃げるぞ!」
「うん!」
「響さん待って!」

ひとまず保健室に逃げた

「変人!かくまって!」
「どうしたの?」
「変な男が」
「響さん見つけましたよ」
「あー…ね」
「彼女なのに何で僕から逃げるんですか?」

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