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不器用同士

第33章 次の放課後練習

「ふ、ふふ…やってくれるじゃないか…私に報告もしないで休むとは…」

そう、私以外のキャストはいなかった
だから私は明日のHRで面白い事をする事にした

【次の日】

HRの途中

「先生、これを聞いてもらっていいですか?」
「は?まぁいいが…」
「では大音量でどうぞw」

そこには初日の会話が録音されていた
周りはガヤガヤしてた

「昨日の放課後練習、何人いたと思います?w」

私は阿部と佐藤の方を笑いながら見た
2人は震えてた

「お、俺は行ったぞ!!」
「へー…先生、動画見ます?w」
「動画!?」
「容量から見て編集はされてない事は証明できます。信じますか?w」
「…阿部、佐藤HR終わったら来い」
「「はい…」」
「あ、こんな事があったので私は役者を降ります。また役者探して頑張ってくださいw時間取らせて申し訳ございませんでしたw」

あー、すっきりしたー!!
めっちゃ楽しかったwww
1限英語だけどいい気分だよ!!

全く分からなかったけどとりあえず終わったー
ま、そろそろかな?

「樋口さん、録音とか録画とかどういう事ですか?」
「おやおや、絶対来ると言って頭を下げておきながら練習に来なかった佐藤君じゃないかw」

私はわざといつもより大きい声で話した

「っ!!」
「あー、悪い。私もう役者じゃないから何も言えないねw申し訳ないw」
「…した…」
「ん?」
「練習サボってすみませんでした…お願いします…役者してください…」
「えー、どうせセリフも覚えてないんでしょー?w」

棒読みで言ってやった

「明日までに覚えます」
「ん?違うよ?」
「は?」
「今日の放課後練習までに覚えて」
「は!?」
「異論は認めないw」
「お前…」
「私が性格悪いのを知っていながら頭を下げたのはお前だ。違うか?ん?」
「っ…覚えます…」
「うん。当然だよねw」
「はい…」

そして私はさらに大きい声で言った

「これで他のクラスに勝てるいい本気の舞台が作れるね!!友達役の佐藤君!!」
「っっ!?」
「作れるね!!」
「はい…」
「作れるね!!」
「はい!!」

「おい」
「聖、どうしたの?」
「面白かったぞw」
「でしょ?www」
「まさかこんな感じで肯定させるとはwww」
「性格悪いからw」
「少なくともこんな女見たことないわw」
「あ、授業始まる」
「じゃ、帰るわ」
「うん」

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