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不器用同士

第36章 響…

「俺、響の担任に電話してくる。大丈夫、出来るだけ早く来る。その間にゴミに会うか決めててくれ」

響は頷いてくれた
本当は俺だって離れたくない
だってまたさっきみたいな事になったら…

「響…さっきみたいな事は…しないでくれ…お願いだから…」
『…』

響は頭を抱えて葛藤してた
だけど頷いてくれた
少なくとも今は大丈夫みたいだ…

「ありがとう。出来るだけ早く来るから」

響が頷いたのを見て俺は電話コーナーに行って電話した

「柴崎先生、1組の小野聖です。響の事で電話しました」
〈ああ。響はどうだ〉

先生も焦ってた

「響は声が出なくなりました」
〈っっ!?…そうか…〉
「それと、俺以外の男全てを嫌いになりました。さっき響の父親が来たんですけど、父親でもダメでした」
〈なぜ小野が大丈夫なんだ?〉

またか…

「俺は…響の彼氏なので…」
〈…そうか〉
「響がもし、学校に行けるようになったとしたら、響の周りの席は全て女にしてください」
〈分かった〉
「あと、響が4階に行かないように俺の席を1番ドア側の席にしてもらえるように黒田先生に伝えてください」
〈4階とは…〉
「響は今日…自殺未遂を…」
〈分かった。すぐ伝える〉
「あの、響がまた泣くので一旦切っていいですか?」
〈ああ。響を頼むな〉
「はい」

俺は電話を切って走って響の所に戻った

「悪い。遅くなった」
《大丈夫》
「決めたか?」

響は黙ってた
まぁそうだよな…

《聖がいてくれるなら会う…》
「そうか…伝えておく…」
《あと柴崎に私の単位大丈夫か聞いてくれる?》
「分かった。昼休みの時に聞いてみる。これから何する?」
《チェスできる?》
「オセロなら…悪い」
《オセロ入ってる。やろ》
「おう。先に5回勝ったやつが勝ちなw」
《負けたら相手の言う事聞くとかどう?w》
「いいなw」

響は俺とオセロ出来るだけで楽しそうな顔してた

「…」

響はドヤ顔してた…

「何で全部勝つんだよ!!」

うん、響めっちゃ強かった…

「ちょっと手加減くらい…」
《コンピューターのハードモードに普通に勝てるから癖で…》
「マジかよ…で、聞いて欲しいお願いは?」

響はちょっと考えてた
そこまで考えるのか…?

《キスして》
「っっ!?///」
《顔真っ赤w可愛いw》
「響の方が可愛いし///」
《早くーw》

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