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不器用同士

第36章 響…

〈…他の先生方に聞いてみよう〉
「ありがとうございます」
〈小野の単位も聞いてみる〉
「え?」
〈今響を支えられるのは小野だけだからな〉
「ありがとうございます」
〈あと、佐藤は今日行けるらしい〉
「そうですか…響は会うって言ってました」
〈そうか…佐藤に伝えておこう〉
「分りました…そろそろ失礼していいですか?」
〈ああ。何かあったら連絡してくれ〉
「はい。失礼します」

「響。もしかしたら単位大丈夫そうだぞ」

響は本当に嬉しそうに笑ってた

《これで聖と卒業できるかもだね!!》
「そうだなw」
《あのさ…来週から学校行こうかなーと思う》
「…もう少しここいろ」
《だって聖の単位が》
「俺の単位も大丈夫らしいぞw」
《え?どゆこと?》
「響を支えられるのが俺だけだからw」
《柴崎に初めて感謝した…》
「だからもっとゆっくりしてろ」
《うん!!》
「それと…今日佐藤来れるらしい…大丈夫か?」
《…うん》
「分かった…柴崎に連絡しておく」
《ありがと…》

プルルルル…

「ん?」

画面には「綾」と表示されていた

「出た方がいいか?」

響は頷いた

[あ、響?]
「誰?」
[え!?あ、聖なの?]
「誰?」
[加藤綾!!1年の時生徒会で一緒だったでしょ!?]
「…覚えてない」
[はぁ…ビデオ通話にできる?]
「分かった」

俺はビデオ通話にした

[元気?]

響は笑って頷いた

「俺がずっといるもんなw」
『っっ///』
[通話越しにイチャつかないでください]
「何でだよ!!」
[イチャつくのはお2人だけでどうぞ]
「いいじゃねーか…」
『っっ!!』
「痛てーよw」
[バカップルすぎて呆れるわ…]
「そこまでじゃねーだろ」
[はぁ…で、響声出ない感じなの?]
「…まぁな…」
[そっか。早く治してね]

響は頷いた

[じゃ、私忙しいからバイバイ]
「はいはい」

響は手を振ってた

「じゃ、柴崎に電話してくるな」

響は頷いた

「小野です。響は今日でいいそうです」
〈そうか。なら今から行くように伝えておこう〉
「ありがとうございます。では失礼します」

これから…か…

「響、これから来るらしい」

響は不安そうな顔をしていた

「何かあったら俺がいるから」

響は頷いた

「とりま休んでろ」
《うん》

本当に来ていいのか…?
無理しすぎだろ…

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