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サムライダー

第1章 グチ

オレはサムライダー'88というマンガのキャラでバイキングだ。



沢村とは中1からのライバルでヤツとは高校までなぜか同じだった。何度もガチったが決着はつかずじまいで高2の春まできた。



ある日沢村の左目をもう少しで失明しかねないケガ、オレは全治2ヶ月の重傷を負った。結局沢村はオレの入院中に、北海道の高校に転校させられてた。



その年の冬にオレは沢村の住所をつきとめて



「明日の日の出、小山峠にて殺す」



と電報を打った。



決着はまたしてもつかず。沢村はオレのバトルアクスで頭に軽傷、オレはヤツの日本刀で左太ももを貫かれた。



心配して駆けつけた沢村の彼女?がヤツの、オレのほうはバイクショップのお姉さんが手当てしてくれた。



そこでお姉さんと少し話したがオレの話題には喜ばなかった。ヤマハのVマックス1200で帰ろうと1㎞ほど走ってたら、後ろを走ってきたGSX1100Sカタナがオレを追いこした。そう思っていたら



そいつはオレの数10メートルほど先で急停止しやがった。



「テメェ、ざけんなよ!!」



足がいてえのよ、いきなり止まらせんな。バカが!



「…死ぬかと思った…」



「ああ!?」



だがコイツの話を聞けば、沢村の女友だちでオレに一目惚れしたそうな…。



だがVマックスの発売された85年当時にしちゃ斬新なVブーストシステム、(マッチョな速さを生み出す仕組みよっ)に追いついて伝えるにはオンナのブルーニンジャ400じゃあ馬力の違いで追いつかないと思った。だから沢村のカタナで追いかけたと。



ちなみにコイツ限定解除を



(400㏄以上のバイクに乗りたい人が免許取るのにいるよっ)



クリアしてないのによく事故らなかったな。カタナは乗りこなしにくいバイクなんだがな。ある意味オレと沢村よりアブネエ。



それよかマジかよ、オレは背が高くてちょいガッチリ体型、顔はクドイ。おまけに鼻には横にまっすぐな傷あとが残ってるし髪はのばし放題だぜ。



「そんなヤツにオンナっ気ねえだろ」



って思うだろは。ところがそいつは違ってた。何が起こったのかわからず絶句してたがなんとか気を取り直して



「…からかってね?」


と聞いた。



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