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そしてわたしはｻﾑﾗｲのｶﾀﾅにﾀﾝﾃﾞﾑ(2人乗りの事)しながら大きな声で話してる。


｢よお〜!｣



ｻﾑﾗｲのめんどくさそうな声がわたしにふりかかる。


｢なあにい〜!? ｣



なにせﾊﾞｲｸの爆音が鳴り響いてるのでわめかないと会話にならない…。



｢あの道でほんとにいいのかよ!?｣



ｻﾑﾗｲがそう疑うのも無理はないけど。確かに家を飛び出してしばらく歩いたら例のﾍﾙﾒｯﾄ軍団が暴れてた林道にたどり着いたのだ。


｢たぶんね〜!｣



まだ引っ越して間もない市だし道順もうといけどそこから行けば家の近所に近づけると思う。



近所に林があったとか、ﾋﾞﾙが見えてたとか。案外と記憶に残ってるものだし。


探す手間はかかるかもだけど、ﾊﾞｲｸのほうが移動する時間も短縮できそうだと思ったのだ。