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サムライダー

第3章 それから…

少し眠くなってきたのでうとうとする。



はっと目がさめたら2時間ほどたってたと壁のデジタル時計でわかる。もう少ししたらサムライが帰ってくるはずだ。



……やがてシャッターが勢いよくガラガラ〜っという音を立てて上に上がった。ちゃんと玄関あるのにわたしとこの男はこんな入りかたしかできないって……。



制服姿のサムライは当たり前だけどこうしてみるとごく普通な高校生に見えた。フケ顔だけどね。



カバンを無造作に棚に置いてタバコをふかすサムライに話しかける。



「……ねえ…」



んっ?というような顔をするサムライに言葉を続ける。


「なんだ…?」



「わたしね、そろそろ帰ろうと思うの」



母や家の人たちにくわしく事情を聞きたい。お見合いの件も話した。



「………、やっぱかよ…」


まぎれもないサムライの本音だろうな。夜に素足の女なんてどう見てもあわててたとしか思えないし。



昨夜は図星つかれて頭にきたけど。



「それでね、頼みがあるんだ」



わたしなりに考えてサムライに切り出した。



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