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サムライダー

第3章 それから…

サムライが行くとわたしは白い猫と一緒に留守番することになった。



ベッドに腰かけて母の話について思い返す。まさか見合い話が進んでると思わなかったし、このまま学校を卒業するまで東京で過ごすんだとばかり思ってた。


だいいちどんな男かもわかんないのに…。相手は納得してるのかとか、気にしたらきりがなくなってくる。昨夜は思わず嫌がっちゃったけど…。



(やっぱり帰って母にくわしく話聞くしかないのかなあ…)



このままこの家にいてもなんにも事態はすすまない。サムライにしてもわたしの面倒を見るときたまに赤い顔をしてるあたりかなわないのかもしれないし。



(……うん、帰ったら切りだそう…)



そう決めるとふと机にある教科書に目がいく。裏の表紙を見ると沢村哲郎と名前が書いてある。2年生なんだ…。



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