サムライダー
第2章 ミオside
みんなバイキングsideしか読んでないからわたしがどんな事情だったか知りたいでしょ。
ではでは。サムライみたいなヤツをはじめて見たのは夏のある夜だった。
東京から会社の経営者でもある両親の急に決めた引っ越し先。そこには札幌の邸宅があって執事とメイドたちがわたしの世話や会社での業務などをこなしてくれている。
ただ父は仕事人間タイプ、母は社交的で能天気なタイプで愛想を振りまくのが好きな人。東京のマンションに2人仲よく住んでる。でも高2の好奇心旺盛な頃に自由に外出させてもらえることはうれしかった。
新学期から北陵(ほくりょう)高校への転入生として先生がたへのあいさつや学校が変わればなにかと変わるので説明を受けた。帰ったら授業についていけるように執事から勉強を教えてもらう。それをすませたらメイドたちの作ってくれた夕食の時間だ。食べ終えたら
(はやくニンジャ400に乗りたいよう〜)
やっと中型免許とってマシンの扱いに慣れたんだし、たった16才の望みなんてほんとうにただそれだけだ。執事もそんなわたしの様子にやれやれといった面もちで
「…お気をつけて」
「うん、じゃあね〜」
……われながら能天気だけど。バイクに乗りやすいようにネイビーカラーのデニムパンツをはいて白い半袖Tシャツにカーキカラーのベストをはおったらヘルメットを頭にかぶり家の門を開けてもらい、待ち望んでたバイクに乗ると引っ越して10日もたたない市内に向かって勢いよく走り出した。
ではでは。サムライみたいなヤツをはじめて見たのは夏のある夜だった。
東京から会社の経営者でもある両親の急に決めた引っ越し先。そこには札幌の邸宅があって執事とメイドたちがわたしの世話や会社での業務などをこなしてくれている。
ただ父は仕事人間タイプ、母は社交的で能天気なタイプで愛想を振りまくのが好きな人。東京のマンションに2人仲よく住んでる。でも高2の好奇心旺盛な頃に自由に外出させてもらえることはうれしかった。
新学期から北陵(ほくりょう)高校への転入生として先生がたへのあいさつや学校が変わればなにかと変わるので説明を受けた。帰ったら授業についていけるように執事から勉強を教えてもらう。それをすませたらメイドたちの作ってくれた夕食の時間だ。食べ終えたら
(はやくニンジャ400に乗りたいよう〜)
やっと中型免許とってマシンの扱いに慣れたんだし、たった16才の望みなんてほんとうにただそれだけだ。執事もそんなわたしの様子にやれやれといった面もちで
「…お気をつけて」
「うん、じゃあね〜」
……われながら能天気だけど。バイクに乗りやすいようにネイビーカラーのデニムパンツをはいて白い半袖Tシャツにカーキカラーのベストをはおったらヘルメットを頭にかぶり家の門を開けてもらい、待ち望んでたバイクに乗ると引っ越して10日もたたない市内に向かって勢いよく走り出した。