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サムライダー

第2章 ミオside

マシンの操作に慣れてきたら自信ついて楽しくて15分ほど走らせてたら幹線道路のそばにあるコンビニを見つけた。


それとともになにやら車と改造バイクの爆音もだけどイカレた格好の若い、たぶん高校生ぐらいの暴走族が50人ほどたむろしてた…。


集まってるからには目的とかありそう。はじめて見たから知るよしもないけど。


顔にはジェーソンマスク、柔道着を着てて両肩にはタテに20㎝ほどの切り込みを裂いてる。強く見せたいのか連れの2人も思い思いのヘアースタイルや服装でなかなかおもしろい。


少し離れた位置には改造車の持ち主らしい黒髪を短めのリーゼントにまとめた20歳ぐらいかな。3人で話してる、この人はすっきりしたグリーンカラーの特攻服は彼に似合ってる。


そして幹部の1人かな、髪のボリューム多めなリーゼントくんは白目が大きくて黒目が小さい。目付きも鋭くてイラついてるみたい…。後輩らしい翼の飾りついたハーフメットに肘あてつけた少年ライダーが


「ヤツら集まってますね」


「チッ、ヤジウマかよ」


イラついた幹部くんは


「テメェら見せもんじゃねえぞ、散れ散れ!!」


少し距離をおいた道路の向かい側にいるごく普通のヤジ馬に来た高校生くんらはタバコ片手に


「誰もおめえらなんか見てねえや」


ニキビくんは


「自意識過剰!」



…聞こえたらヤバイから遠巻きに言うんだろうけど。


「族(津血乃呼つちのこ) のヤツら昨日サムライダーにコケにされて発狂こいてんだ」


3人組の高校生、1人は身長高くてぬぼっとした印象の顔立ち。もう1人はチビだけど童顔にスポーツ刈り。もう1人はいじけてるらしい中肉中背のボサボサ頭でわりとイケメン、たぶんおおざっぱなヤツ。


まあいろいろといるやと思ってるとボウズ頭に上半身半裸のサスペンダー男が


「来たぞォ」


どうやらボウズくんが見張り役みたいで仲間に呼びかける。それを合図にバイクや車に飛び乗って爆音や警笛みたいな音楽を



パッパパラパラパラパ-


と甲高い音をあたりに響かせてる。


ヤジウマらも見のがしたくないのだろう、こぞってサムライダーのよく見える位置に群がってる。



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