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本気になんかならない

第19章 中秋

とたんに俺の心臓がドンッと唸って

身体に火がついたように
全身が熱を帯び始める。

緊張してるのかな、俺。


とにかく早く返さなくては…


そう思って進む方向を見据える。

ひさびさに見る北里は、
じっと自分のグラスを見つめて

ふぅっと小さな息を吐いた。

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