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本気になんかならない

第19章 中秋

「北里…何か痩せた?」

「……和君っ…」

俺の胸に顔をうずめた北里の
華奢な手がシャツをつかむ。

「どしたんだよ?」

「ピアノ、弾いてっ!」

そう言って見あげる北里の
瞳の光に目を細める。

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