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本気になんかならない

第20章 リンドウの咲く季節

部長がメグに気があったとしても、
さっぱりしてるから今までどおりでいられるだろう。
部員の俺は、今までも世話になっているし。。

さて、俺も働かなきゃどやされるなーと
長机の持っていき場を探していると

「宮石君、何があったの?」
と。いつの間にか横にいた小浜さんに尋ねられた。

「何がって、掃除してたんだ。
でも、ちょっとふざけちゃったかな…」

メグとつきあってる俺への嫉妬なのかもしれないけど、男子っぽい学生イベントが経験できて、俺はちょっと嬉しかった。

突然熱くなって、取っくみあいをやりだすクラスメイトが不思議でならなかったけど、本人たちもよくわかってないのかもしれないな。
俺みたいに。。
帆澄(弟)も意味なく手足を出してくるし。

ああ、どっかの文献にもあったよな。
取っくみあいのケンカから、他者とのつきあいかたを学んでいくんだって。
いや、それはもっと低年齢だったような…。

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