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本気になんかならない

第20章 リンドウの咲く季節

「びっ…くりした…」

軽くひきつって驚く俺にも
メグは表情をほどんど変えずに口を開いた。

「和波君。おはよう…しばらく私
勉強に専念したいから。
お互いがんばろうね」

突然そう言われて、
何のことなのか飲みこめなかった。

「え?うん…」

意味のある言葉なんて、
どこを絞っても出てこなかった。

彼女の唇は渇いたまま結ばれた。

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