テキストサイズ

本気になんかならない

第26章 趣味:和歌

俺の肩をポンポンと叩いて、
しばらく黙って俺のレポートを見つめる部長。

俺っ、なぐさめられてる?

そして、部長は言う。

「宮石でも失恋はこたえるんだな」

やっぱり、そうくる?

どう言いのがれようか、
失恋がこたえているのは事実なんだけど

この和歌を選んだのは偶然で
今、滅茶苦茶つらいってわけでもないし…

俺の奥底が選ばせた和歌かもしれないけど

そんなしんみりされると、困るっ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ