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本気になんかならない

第29章 オーバーラップ

今回は白峯にも尋ねたんだけど、

「大丈夫、和波に任せる。
存分やってきて構わないよ。
そこの資料に目を通してけ」

帆澄のガーゼを換えながら、
脇のプリントの束を指した。

それは、騒動の関係者の概要や
付近の監視カメラの映像だった。

体格のいい男たちに前後をはさまれて歩く帆澄。
これから現場へ行くんだろうな、
男たちから何か言葉を浴びせられ、おもしろなさげに答えている。

これ全員が敵、なんだな…。
へぇ、、売国議員の息子もいたんだ。

白峯、俺に任せるのはどういう意図だろう。

それに俺、うまくおさめられるんだろうか?

だって俺、今回こそもう
転校でかまわないってのっけから思ってるんだけど。。

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