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本気になんかならない

第29章 オーバーラップ

「やめろ!辞職させられっぞ!」

「望むところよ!」

椅子から転がり逃げる校長に、
北里は急須を投げつけた。
パリンと急須は床で砕け、
校長は起きあがって反攻しようと手を伸ばし。

「このっ、アバズレが!」と叫ぶから。

ヤツの腕をつかんだ俺は、
考える間もなく下から顎を打った。

あ、、ヤバい…。

そう思ったところへ扉が開いてひとり、
焦って入ってきた。

「先生、何か大きな音がしましたけどっ?」

「教頭先生っ!校長先生が悪いんです!」

ふらふらと倒れこむ校長に駆け寄った先生
に北里はことの次第を説明し始めた。

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