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本気になんかならない

第30章 初デート

病院に着くと、たちまちに
どこかに連れていかれた北里。

一方の俺は、
カップルで受診に来ている人たちや
子ども連れの女性らと一緒に

ガヤガヤとした待合室、
空き椅子が少なかったので、座らずに壁際に立って。

俺が無理させてしまったんだろうかって
めちゃくちゃ焦って。
浮かれてる場合じゃなかったと、息を吐く。

そして、どうか母子ともに無事であってって
祈る。

そんな時間って、すごく長く感じるよな。
実際にも、2~3時間は過ぎていたようだし。


そのうちにスタッフに呼ばれる。

「こちらへ」って

LDR1と記されたドアに案内された。

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