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本気になんかならない

第30章 初デート

熱気こもるその部屋、、
向こう側でも最中らしく、壁を隔てているのに女性の叫びうめく声が聞こえる。

ここ、ここって…!

マジメに産む部屋ーーっ!!

さすがに入っちゃまずいだろと、俺は二の足を踏んだ。

「戸惑うかたも多いですけど、大丈夫ですよ。
お顏のほうにいてくだされば…って、
立会出産の説明時にお話したとおりです」

そんな説明受けてないと、返事をする間もなく
俺の背を押して

「ご主人さん、来たからね」
と北里に声をかけるスタッフ。

「あなたのぶんも彼女ががんばってるのよ?
お父さんになるんでしょ?しっかりしてね!」

最終的には叱咤されて、、
俺は目を泳がせたまま彼女に近づいた。

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