テキストサイズ

本気になんかならない

第34章 & # 9 8 2 5 ;

「廊下に、取りつけたんだな?」

「そう。異常の早期発見のために」

そんな得意気に言ったって、防犯対策はすでに施してある我が家。
侵入者に警告も発せられないのに、個室前を監視するだけのビデオカメラなんて、プライバシー侵害以外の何物でもないだろう?

「へぇ。。ただちに撤去」

「ええっ?ケーキ作りを手伝ってあげるのに?」

「ハニィに内緒にしてやるから、全撤去だ。
わかったな?」

不満顔の弟はとりあえずは、首を縦に動かした。

異常の早期発見って言うけど、わかってるんだから。ハニィがボーイフレンドを連れてこないか、チェックするためだって。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ