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本気になんかならない

第36章 夜は恋蛍

大学で馴染みになった望月君、通称もっちーは、同じ教師を目指す2回生。

講義が始まる前に、私のとなりの席に座ってきたので、軽く挨拶する。

「うっす!」

「うっす。まだ逮捕されてないの?」

くだけた性格の彼は、話しやすくって好感度も高い。

「ひどいこと言うなよ。俺はいつも無罪だ」

「警察にコネでもあるんでしょ」

生まれたからには楽しまなきゃ。が信条の彼だけど、

楽しむにはどうすればよいかを、ちゃんと考えているところが凄いと思う。

「あ、知ってたの?…ってのは、置いといて。
あのさ、何てったっけ。あのピアノの」

「武内君?」

「そう。あいつ、今度いつ弾く?聴かせたいヤツがいるんだ」

難点をひとつあげるとすると、自由すぎるとこ。
女子とのつきあいも、、自由。

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