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本気になんかならない

第36章 夜は恋蛍

それから、何週間か経った頃。

彼が連絡をしたがっていると、友人から知らせが来て、私は、断る。

そのくせに、気になって、彼の歓迎会が開かれるという店へ。

…もう終わったのかしら?

窓の外から薄暗い店内を覗いていると、その店で働く友人、武内君に声をかけられた。

「和君の可愛い写真やるから来いよ」

写真?欲しいっ!

反射的に飛びついた私は、店に入る。

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