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本気になんかならない

第37章 余波

私がだいぶ落ちついた頃。

「おやすみ」と退出しようとする彼。

「え?行かないで…?」

私はとっさに引きとめてしまった。
そしたら、近くに座ってくれる。

"ごめんね、帰ってくれて大丈夫"

その言葉を言わなきゃいけないとわかっていても
居てほしかった。


その後、赤ちゃんの名前を聞かれて。
実際にはすでに、決まっていたのだけれど

あなたの名前から貰ったなんて、私がまだ彼を好きだなんて

気づかれたくなくて、ウソをついた。

名前はこれから決めるの、
主人は忙しいの、、

和君……ごめんね。。ありがとう。

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