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本気になんかならない

第37章 余波

朝になって、自分が眠ってしまっていたことに気づいて。

彼の居たはずの場所には
「おう、目が覚めたか。がんばったな」
って、兄が座っていた。


え??
頭を撫でてくれた温かい手は、、
彼だと思っていた優しい言葉は、、

お兄ちゃんだったの!?

軽い錯乱状態のなかで、私は尋ねる。


「お兄ちゃん、、いつからそこに?」

だけど部屋には、彼のくれた音楽が流れて

「今朝、早く。お前、全然連絡つながらないんだから。どっかで倒れてるのかと焦ったぞ」

夢じゃなかったんだ……。

「心配してくれてありがとう。。」

彼がいてくれてたんだ、
手を握ってくれてたんだ…。

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