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本気になんかならない

第39章 幸せ所有格

「ところで」

と語気を強めた小川さんに、私の声は打ち消された。

「24日の昼間に、彼と会いましたよね。ふたりきりで過ごされたんですか?」

え?なにそれ?

「見張ってたんですか?」

「その表現、悪いです。あなたに危険が及ばないように見守ってもらってたんですよ」

「まさか、、探偵とか?」

「まあ、そうですね。だけど、あいつ、"男はすぐに帰った"なんて報告したくせに…」

ギリッと小川さんは爪をかんだ。

告白されたときは嬉しかったけど、こうなってくると恐怖さえ感じてしまう。

さっきの"是が非でも良い返事を"って、、それって、私に選ぶ権利はないって言ってるのと同じじゃない。

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