テキストサイズ

本気になんかならない

第6章 最後の夜

バーから1軒分を速歩きですごした俺は、それからをトボトボと歩きだす。
また俺、期待してやんの。前に懲りたのに。

あれからちょうど1年経つんだなぁ。
ばっかだなぁ……俺。

ひとり歩きながら口角をあげる。すると、腫れた頬がシクっと痛んだ。

そんな俺のスマホが震えたのは、バーの通りをそれようとした頃だった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ