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本気になんかならない

第41章 妹

だけど彼女は、抵抗。

「同じでしょ?」

「ひとりでなんて帰らせない。
黄昏時は歩行者の交通事故が多いんだよ」

「だったら、和君だって危ないじゃない!」

"行く""来ないで"とやりあっていると、家の奥から白峯が出てきて、こう言った。

「では、私がお送りしましょう」

ここはしかたないか。
俺たちは白峯運転の後部座席に並んだ。

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