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本気になんかならない

第42章 もうひとりの妹

「ねぇ、聞いてる?大事な話してるんだからね?」

俺がコーヒー缶を受けとるあいだも、メグはサクサクと話す。

「えっと、どこまで喋ったっけ?
…あ、修学旅行のおみやげまでね。あとは、

一度、カバンを見せてもらったことあるでしょ?
可愛い大きなキーホルダーが入ってた。
私、和波君の家の鍵だと思ってた。

でもそのあと、その鍵をお姉ちゃんが持ってたんだ。

それではっきりわかったの。
和波君、お姉ちゃんとつきあってたんだって。

だから私、離れたのよ」

そんな前から、メグは知ってたんだ…。

「すぐに和波君に話せばよかったんだろうけど、私も相当なショックだったの。

和波君に浮気されたっていう誤解もあったんだけど、何より相手がお姉ちゃんだっていうことがね」

そりゃ、嫌だよな。
身内とつきあってた男なんて。

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