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「10分後に次の試合な
それまでにペア同士、打ち合わせしとけ」

松本先生の指示を受けて櫻井さんの元へ

「よろしくお願いします」

櫻井さんに挨拶をするとチラッと俺を見て
すぐに視線を外された

「…よろしく」

あれ？もしかして、俺、嫌われてる？

「あの、櫻井さん…」

「…なに」

『なに』って…打ち合わせする気は全くなし？

「俺、どうすれば…」

「あぁ…好きにやってくれればいいよ
俺、ペア変える気ないし…」

俺に視線を向ける事なく、ガットを弄る櫻井さん

やっぱりそういう事だよな…

突然現れた新入部員とペアを組めなんて言われたら、良い気しないよな

結局そのあと一言も会話をすることなく試合に臨むこととなった

ニノの方は相葉さんと話し合いが出来たみたいだ

相葉さんはニノに笑顔を見せ『うんうん』と何度も頷いてた

相葉さんがニノのアドバイスを素直に聞き入れられる人なら、いい試合になるだろう

俺は櫻井さんの言う通り、好きにやらせて貰うよ

「始めるぞ！」

松本先生の声で立ち上がる櫻井さん
その後ろについてコートに向かう

「よろしくお願いします」

「よろしくぅ〜」

ネットの向こう側で和やかに笑うふたり

「…よろしく」

「よろしくお願いします」

こちら側との温度差が凄い…