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take a breather

第3章 このままもっと

どうしたらいいのか答えがみつからないまま脱衣所に戻った

一気に服を脱ぎ去り、そろっとドアを開ける
中を覗けば、智くんは頭を洗ってて…

その隙に、俺はお湯をかぶり湯船に浸かった

「翔くん?すぐに終わるからちょっと待ってて」

「ゆっくりで大丈夫だよ
智くんと違って長湯出来るから」

「ははっ、そっか」

そう言いながらも手早くシャンプーを洗い流し、トリートメントをする智くん。

シャンプーもふたりで同じ物を使ってきたけど、なぜか俺とは香りが違う気がする

優しい香りに感じるのは、智くんの元々持ってる香りなんだろうか…

「おまたせ」

ぼーっと智くんのことを見ていたら、不意に声を掛けられて、ハッとする

智くんが立ち上がったその時、目の前に智くんのモノが…

慌てて顔を背けた。

「あ、ごめん…」

手でそこを隠すように湯船に入ってきた智くん

「いやっ、だ、大丈夫…」

智くんと入れ替わるように俺は湯船から出た。

体と頭を洗い終わり、湯船に戻ろうと体の向きを変えると、智くんの視線とぶつかった。

もしかして、見られてた?

智くんも俺の体に興味持ってくれてる?

潤たちが風呂に入ってる時『それなりのことしてるんだろ』って言ってたもんな

風呂に誘ってくれたのは、智くんも『それなり』のこと考えているからって思っていい?

となると、やっぱり俺が誘導した方が…

でも、俺…恋人と一緒に風呂入った経験ないんだった
俺は湯船のどこにどうやって入ればいいんだろう…

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