無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

次々と与えられる快感に、もう頭がついていかない…

「はぁ…はぁ…」

「大丈夫か？翔くん」

頭を撫で心配そうに顔を覗き込む智くんはいつもの優しい智くんなのに…

事が始まると急に雄になるんだもん

「大、丈夫…ちょっと驚いたけど」

「驚いた？なんで？」

「智くんがいつもと違くて
それになんか、手慣れてるから…」

「あ〜、ちょっとガッつき過ぎ？
嬉しくてつい…」

苦笑いをする智くん

「いや、ガッつき過ぎと言うよりも、慣れてることに驚いてる
智くんって経験無いと思ってたから…」

「…俺、経験ないよ…翔くん一筋だって言ったじゃん」

恥ずかしそうに笑う智くん

「え…だって…」

「でも…夢の中や、想像の中では何十回も翔くんのこと抱いてた…
ごめん…キモいよな、俺」

申し訳無さそうな表現を浮かべる智くんを愛しいと思った…

そこまで想ってくれてたのに、ずっと我慢してくれてた

たしかに話だけ聞けば怖いよ…それだけ執着されてるのって

でも、智くんは俺に干渉はしてこなかったから…

誰と遊びに行こうと、誰と付き合おうと、智くんから何かを言ってくることはなかった

たった一度だけ『付き合ってるの、男の人？』って聞かれた以外は…

無理に俺と付き合おうとかじゃないんだ

ただ傍にいられればいい…その極めつけが『俺も恋人作らない』宣言なんだよな

潤が呆れる訳だよね

『智くんがいてくれればいい』とさえ言ってるのに
折角の攻めのチャンスを攻めずに傍にいるだけなんて。