
take a breather
第25章 P・A・R・A・D・O・X
「二宮先生と仲良いんですね…」
さっきまで二宮先生が座っていた場所に座ると、大野先生も隣に来て座る
「ん?あぁ、二宮先生は同い年なんだよ
それにあんな感じだろ?
だから、こっちも気兼ねなく話せんだ」
二宮先生と歳、一緒なんだ…
二宮先生も若く見えるけど
このふたり、一体何歳なんだ?
「先生、何歳ですか?」
「俺?今年28になる」
「えっ⁈そんなにおじさんだったんですか?」
驚いて大野先生を見ると、大野先生は苦笑い
「おじさん、て…」
「あっ、すみません。吃驚してつい…
もっと若いのかと思ってました」
見た目だけなら大学生でもいけそう…
でもここで何年か教師をしてるって聞いたから、25、6くらいなのかと想像してた
大野先生がポンポンと俺の頭を叩いた
「まぁ、仕方ないか…
櫻井くんからすれば、28歳はおじさんだよな?」
「そんな事ないです
少なくとも大野先生と二宮先生は、おじさんには見えません」
「ありがと、気を遣ってくれて
櫻井くんは、ほんと良い子だね」
大野先生が優しく微笑む
「良い子なんかじゃないです
思った事を言っただけです」
気なんて遣ってない…
でも、大野先生から見れば俺は『良い子』で
二宮先生のように、気兼ねなく話せる相手ではないんだ…
俺と話す時と、二宮先生と話す時と
大野先生の雰囲気違うもんな
二宮先生と話してる大野先生は、大人な感じがする
あ、そっか…俺が子供だから、俺に合わせて話してくれてるんだ…
俺と話す時の大野先生は、気を遣ってるって事なんだ
さっきまで二宮先生が座っていた場所に座ると、大野先生も隣に来て座る
「ん?あぁ、二宮先生は同い年なんだよ
それにあんな感じだろ?
だから、こっちも気兼ねなく話せんだ」
二宮先生と歳、一緒なんだ…
二宮先生も若く見えるけど
このふたり、一体何歳なんだ?
「先生、何歳ですか?」
「俺?今年28になる」
「えっ⁈そんなにおじさんだったんですか?」
驚いて大野先生を見ると、大野先生は苦笑い
「おじさん、て…」
「あっ、すみません。吃驚してつい…
もっと若いのかと思ってました」
見た目だけなら大学生でもいけそう…
でもここで何年か教師をしてるって聞いたから、25、6くらいなのかと想像してた
大野先生がポンポンと俺の頭を叩いた
「まぁ、仕方ないか…
櫻井くんからすれば、28歳はおじさんだよな?」
「そんな事ないです
少なくとも大野先生と二宮先生は、おじさんには見えません」
「ありがと、気を遣ってくれて
櫻井くんは、ほんと良い子だね」
大野先生が優しく微笑む
「良い子なんかじゃないです
思った事を言っただけです」
気なんて遣ってない…
でも、大野先生から見れば俺は『良い子』で
二宮先生のように、気兼ねなく話せる相手ではないんだ…
俺と話す時と、二宮先生と話す時と
大野先生の雰囲気違うもんな
二宮先生と話してる大野先生は、大人な感じがする
あ、そっか…俺が子供だから、俺に合わせて話してくれてるんだ…
俺と話す時の大野先生は、気を遣ってるって事なんだ
