テキストサイズ

take a breather

第27章 Turning Up

翔くんと撮った写真を見続けていたら、翔くんにスマホを取り上げられた

「あっ…」

「もう終わり。ホンモノが目の前にいるんだから、こっち見てよ」

少し剥れたような表情をする翔くん

「うん、ごめんね
写真よりホンモノの方が断然カッコいいよ?」

翔くんの唇にチュッとキスをすると、嬉しそうに微笑み僕を抱きしめる

「智さんも、ホンモノの方が断然魅力的だ
写真じゃこんなこと出来ないし?」

翔くんは僕の首筋に顔を埋め、軽く吸い付きながら唇を這わす

「あ…翔くん…」

「写真じゃ、そんな色っぽい声も聴かせてくれない…」

そう言う翔くんの声も色っぽいし、僕を見つめる翔くんの瞳も色っぽい

「翔くん…ベッド、いこ?」

翔くんを見つめると、翔くんは僕を抱き上げ立ち上がる

お姫さま抱っこ、初めてされた…

軽々と僕を抱き上げ歩く翔くんは、王子さまみたいだ

胸の中が擽ったい
恋愛小説のヒロインみたい

こんな恋愛をすることが出来るなんて、夢にも思ってなかったよ

ベッドに着くと優しく降ろしてくれる

「翔くん、来て…」

両腕を広げて翔くんを呼ぶと、ゆっくりと押し倒された

「智さん…好きだ…」

真上から、熱の篭った瞳で見つめられると、それだけで溶けちゃいそう…

「翔くん…僕のこと、溶かして…」

早く…翔くんの熱で僕の体を貫いて

ストーリーメニュー

TOPTOPへ