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「いいの？」

躊躇い気味に聞いてくる翔くん

「いい…翔くんこそいいの？
初めての相手が僕で後悔しない？」

「しない。する訳ないでしょ？
初めて好きになった人なんだから
これ以上最高の相手なんかいないよ」

そうだよね…僕も初めての相手が翔くんだったらよかったな、ってちょっと思う

でもね、僕が経験者だからこそ、翔くんを気持ちよくさせてあげられるから
これはこれでいいんだとも思う

「翔くん…出よ」

立ち上がり、翔くんに手を差し出す
翔くんはその手をしっかりと握りしめ、立ち上がった

手を繋いでお風呂から上がり、お互いをタオルで拭き合いながら、時折キスを交わす

こんなこと、今までの恋人たちとしたことないな
他の人がこんなことしてたら、バカップルとか思うんだろうけど
自分だと許せちゃうから不思議だ
その代わり、誰にも話せないけどね

「湯冷めしちゃうから」

翔くんが浴衣を着せてくれた
すぐに脱ぐことになるけど
翔くんの優しさが嬉しいから、大人しく着せて貰った

お返しに僕も翔くんに浴衣を着せてあげる

「翔くん、浴衣似合う…」

着せてよかった…
翔くんの浴衣姿、凄く様になってて、男の色気が漂ってる

「翔くん、また一緒に写真撮っていい？」

次、いつ着る機会があるかわからないもんね

「うん、撮ろう」

翔くんに後ろから抱きしめられてのツーショット写真

今回の写真は僕もちゃんと笑顔で写ってる

ふふっ、帰ったらニノに見せて自慢しちゃおう
とっても素敵な誕生日だったっよ、って…