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take a breather

第5章 復活LOVE

レギュラー番組の楽屋へ向かうエレベーター乗り場

エレベーターが来るのをひとりで待っていると

「おはよ、智くん」

ポンと肩を叩き隣に立つ人影…

「あぁ翔くんか、おはよ。
いつもより少し遅くない?」

時間に几帳面な翔くんは常に早め早めの行動をする

「うん。今日は取材があって、それ終わらせてからこっちに来たから」

「取材?今日なんか取材入ってたっけ?」

「あ〜、取材受ける側じゃなくて、する側」

「ZEROか…」

「そう。相手の方がなかなか時間取れない方で、急遽入った仕事なんだ」

「相変わらず忙しそうだな…体、大丈夫か?」

「ん、大丈夫だよ
休みはちゃんと貰ってるし」

「それならいいんだけど…」

エレベーターが到着し、二人で乗り込んだ

「智くんは昨日お休みだったんでしょ?
ゆっくり休めた?」

「ん、まぁね。
釣りに行こうと思ってたんだけど、最近ロケでも行ってるし
結局ずっと家に居て終わっちゃったよ」

「たまにはいいんじゃない?何もしないでゆっくり休むのも」

「翔くんもそんな日あるの?」

「俺はない…」

「なんだそれ?
人には勧めるのに自分はしないのかよ」

「だって、俺の場合メシは外に行かないと
一日中何も食べられないよ」

苦笑いする翔くん

「あ、なるほどね」

エレベーターを降りふたり並んで楽屋に向かう

楽屋の前まで来ると何やら中が騒がしい

『ちょっ!相葉さんっ!ダメだって…』

ニノ?珍しいな、ニノがこんなに焦った声出すの

「智くん、ちょっと待って!」

ドアノブに手をかけたところで翔くんの声が聞こえた

「え?」

その制止を聞かず…と言うか止まれずドアを開けてしまった

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