take a breather
第1章 Now or Never
「はぁ~、やっぱ落ち着くなぁ…」
無人駅の改札を出て、大きく深呼吸をした。
大学2年の冬。
正月に合わせ実家に里帰りした。
大晦日は良かったんだ…
家族だけでこたつに入って、年末恒例の歌合戦を観て、年越しそば食って、ゆっくり寛げた。
それが翌日になると一転。
親戚やら、近所の顔馴染みのおばちゃんやらが次から次へと挨拶にやって来た。
これも両親の人となりなんだろう。
しかし、のんびり過ごしたい俺としては迷惑な話。
一日は我慢した。
でも二日目となるともう無理…
田舎のおばちゃんたちのおしゃべりに付き合いきれなくなった俺は、スケッチブックを片手に家を出た。
天気が良く、空気は冷たいが空は真っ青。
こんな日は自然の風景を描きたくなる。
どこに行くかは決めず、取りあえず山の方に向かう電車に乗り込んだ。
窓の外を眺めていて、何となく降りた駅。
見渡す限りの山。
そして目の前には今は何も植えられていない田んぼが広がっていた。
無人駅の改札を出て、大きく深呼吸をした。
大学2年の冬。
正月に合わせ実家に里帰りした。
大晦日は良かったんだ…
家族だけでこたつに入って、年末恒例の歌合戦を観て、年越しそば食って、ゆっくり寛げた。
それが翌日になると一転。
親戚やら、近所の顔馴染みのおばちゃんやらが次から次へと挨拶にやって来た。
これも両親の人となりなんだろう。
しかし、のんびり過ごしたい俺としては迷惑な話。
一日は我慢した。
でも二日目となるともう無理…
田舎のおばちゃんたちのおしゃべりに付き合いきれなくなった俺は、スケッチブックを片手に家を出た。
天気が良く、空気は冷たいが空は真っ青。
こんな日は自然の風景を描きたくなる。
どこに行くかは決めず、取りあえず山の方に向かう電車に乗り込んだ。
窓の外を眺めていて、何となく降りた駅。
見渡す限りの山。
そして目の前には今は何も植えられていない田んぼが広がっていた。